2018年12月2日:2019卒の内定辞退率

こんにちは。
株式会社シグマライズ、社長の斎藤です。

12月1日(土)の日経新聞の6面に2019年卒の内定辞退率に関する記事が出ていました。

(引用開始)
就職活動で企業の内定を得た2019年春卒業予定の大学生のうち、内定を辞退した経験がある人の割合を示す「辞退率」が66.0%(10月1日時点)だったことが就職情報サイトを運営するリクルートキャリア(東京千代田区)の調査で分かった。比較できる13年卒以降では前年(18年卒)同時点の64.4%に続き、過去最高を更新した。
(引用回避)

記事に「新卒学生の内定辞退率の推移」というグラフがあり、2013年卒時点では内定辞退率はおおよそ46%ぐらいになっているので、2019年卒の66%というのは当時と比べるとかなり就職活動の状況に変化があったことがうかがえます。

内定辞退率66%ということは、内定辞退していない方が34%いるということです。内定辞退していない方というのは1社内定が出た時点で、その会社に就職することを決めた方ということです。34%の中に志望度の高い会社から内定が出たから、内定受諾をして就職活動を終えた方と、なかなかどの会社からも内定がでずに、やっとでた内定を受諾して就職活動を終えた方がいると考えられます。

また、内定辞退率が高ければ高いほど、企業側は実際に採用できなかった学生に時間を要していることになり、また、学生側は実際に就職しなかった企業選考に時間を要したということになります。学生側は複数企業の選考を通して、業界理解や自己分析が進むとも考えられるので、一概に実際に就職しなかった企業選考に時間を要することがすべて無駄になっているとは言えないと思いますが、新卒採用、新卒就職に関する手間が昨今急激に増えているということは言えるのではないかと思います。

内定辞退率の高さによって就職後の離職率が変わってくるのであれば就職後のミスマッチを解消するために複数企業を吟味して就職をしている学生が増えた。とも言えそうですが2017年新卒(内定辞退率60%程度)の1年目の離職率が12%だという情報があったので、あまり内定辞退率と就職後離職率に相関関係はなく、複数企業から内定を得たからといって就職時にミスマッチが解消されているわけでもないようです。

大学生の方には、複数内定を獲得することを目的にするのではなく、就職後活躍できると思える企業からの内定および就職を考えて欲しいと思います。

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